超閑散線区をさがせ
はじめに
Train Stamp Rally を作っていて見つけた超閑散線区をひたすら羅列していくだけの簡単な。定義は「特急列車など含めても1日に6本未満」
札沼線 浦臼〜新十津川
まずはこれでしょ。有名なやつ。まさかの1日1本。留萌〜増毛よりも長生きするとは思わなんだ。
只見線 只見〜小出間
只見線の中間部が台風による被災のために長期運休してるからか前からかは分からないけど、日本のど真ん中で1日4本だぁ!ちな只見まで行かない列車が1往復あるので、只見駅周辺は3本になる。
鶴見線大川支線
まさかの都心の目の前川崎市。土日になると1日3本まで減便される。工場しかないところだし…。1kmも歩けば普通に列車が来る駅まで行けるし、実用上さほど問題はない。
吾妻線 万座・鹿沢口〜大前
吾妻線の最奥部の1駅区間だけなぜか本数が激減する。列車でたった4分の区間なのだが1日4本しかない。1駅ぐらい延長運転して何か問題あるのだろうか?
山陽本線和田岬支線
神戸の市街地にあるような路線だが土日だと1日2本しかない。平日は結構ある上に利用者は多いらしい。ちなみに和田岬駅は地下鉄海岸線が通っているので、特に利用しないと行けないということはない。
芸備線 東城〜備後落合
木次線 出雲横田〜備後落合
閑散線区のメッカ備後落合どちらも1日3本。どの都市に行くにしても何回か乗り換えが必要な中国山地の最奥部とでも言えようか。
肥薩線 人吉〜吉松
どの都市からもかなり離れている上にスイッチバックとループがセットになった典型的山岳路線。おまけに高速道路併走してて涙目。1日5本。
まとめ
北海道が多いでしょうと思っていたのだがギリギリ条件外してる路線が多くて、寧ろ中国地方が2例以外でも結構やばくて中国山地の深さを見せつけられた。単にJR西の怠慢なのかガチで深いのかは微妙に良く分からんけど。
他にこんな路線もあるよ、とかあったら適当におしえてください。
鬼怒川上流ダム郡+会津の旅
はじめに
この記事は 今年行った場所 Advent Calendar 2016 - Adventar の6日目です。会津で書いてる人がいたので思わず2回目を空いてた次の日に入れてしまいました。(後で気付いたんだけど会津行った話書くとか言っておきながら別の話書いてて脱力しました
松本で色々あぶないこともした記事 松本旅行記 - ponkotuyのブログ でダム巡りみたいなことをしてますが、割とダムは旅の主軸になることが多いです。理由は
- 巨大人工物が好き
- 山と川が好き
- 山越えの道が好き
の3つぐらいがあります。
山越えの道(特に鉄道)が好きな理由は、ルート選定が非常に難しく、その道の個性が非常にはっきりと表れるからです。山がちな日本では都市間の交通路として山岳地帯を通す必要が非常に高く、それ故に様々な方法で克服してきたわけです。まず峠を探してできる限り山岳地帯でも通りやすいところを探すところからはじまり、できるだけ建設費を圧縮するためにトンネルを極力減らしつつ、速度を出すために勾配やカーブをできるだけ避けて建設される道。しかも数十年経つと諸条件が変わって全く違った結論が出てくる。面白くないですか?
とまあ前置きが長くなりましたが、8/27-8/28に鬼怒川上流の4ダムをまわって会津でIngressした話をします。
8/27 主にダム巡り
この日はまず川治に行く予定で東武の優待券(1回どこでも自由な駅まで乗れる)を金券ショップで購入しており、鬼怒川行きの快速で現地入りする予定でした。ただ思ったより早く起きれたので一本前の快速に乗ろうと北千住に行ったら、たまたま鬼怒川温泉行きの特急が停車しており、あわてて乗車しました。終点の鬼怒川温泉で野岩鉄道の快速に乗り換えて、結果的に2時間予定より早く川治温泉駅に到着しました。川治温泉駅は綺麗な駅だけど割と辺鄙な駅で、駅員がいるのが不思議なぐらいで、降りたのはぼくを除き1人だけでした。
そして駅の目の前はダムという超立地。
高さ24mとかの小物だけどね。
ダムを渡り、栃木県道23号線で次のダムまでひたすら登っていきます。
あの水路完全にぶっ壊れてるけど大丈夫なんですかね。
道の景色はこんなん。この日はイマイチ天候が良くなくてちょいちょい降ってました。人工物は大体ダムに附属する施設ばかりな山奥。
4つ目ぐらいのトンネルを抜けるとこの撮影地点の真後ろが、
川治ダムー。
アーチ式ダムの中ではかなりでかくて、高さ140mはぼくが見たダムの中でもトップクラスかも。(ダム好きなのに黒部行ってないので)
資料館によるとダム湖はこんなんらしい。
よくある典型的なダム下流の眺めだけどすごいV字谷ですね(ダムの建設にあたっては、日本だと少しのコンクリートで堰き止めが可能なV字谷が選ばれることが多いのです
次のダム行くのでまたトンネル。川治ダムの下流からのアクセスはトンネルしかないです。さっきのV字谷に道路通すの無理そうだしね
次のダム、先ほどのトンネルを抜けて下流にある、五十里ダムを上から。ここも水が少ないですね。
ダムの下流
ダム堤からダム湖
本体はこんなん。割と一般的な重力式ダムで、利根川水系のダムの中でもかなりの古参ですね。
次のダム湯西川ダムまでかなり距離がある。まずは国道121号線を北上して湯西川温泉駅を目指す。これは旧道への分岐。新道は長大トンネルでショートカットしてます。先の時代によって山道が変わる話もこういうので分かりますね。
旧道の橋とダム湖。日本のダム湖は川が拡張したような感じで細長いものが多い(V字谷にダム作るので
新道の長大トンネル。
の脇にあからまな旧道?これ旧道だとすると旧道と旧々道が存在することになるぞ。このとき時間があまり無くて行かなかった後悔が、先に公開した松本旅行で行ってみようとなった説もあります。
ダム湖を越える野岩鉄道線。よくある鉄道のトラス橋。ただこのトラス橋実はとんでもないところにあることが後ほど分かる。
同じところを渡る国道。時代が後だからかスマートに見えますね。
このあとすぐに湯西川温泉駅に到着。湯西川温泉駅は温泉でもあり、道の駅でもあるのでとりあえず昼飯。ダムカレー!
パチモンっぽいけどダムカードももらった。
行程再開。山岳地帯のど真ん中に丁重にメンテされた芝生が出てきてびっくり。きっとこれダムの補償金の力ですね…
おそらく湯西川ダムの工事に合わせて作られた県道249号線の新線がまさかの通行止め。旧道に案内される。
別の場所。道路崩落しているらしい。旧道、あまりにもアップダウンが激しくて、想定以上に体力削られてしまった。しんどい。
しんどかったけどダム見えてきたし満足。湯西川ダム。今日見たダムの中では最新鋭のなんと2012年製。見てのとおり重力式ダムですね。
こちらもあんまり水多くなさそう。
下流。
とりあえず湯西川温泉駅に戻らないといけないのだが、さきのアップダウンの激しい旧道はしんどいので
言うて徒歩なら大丈夫やろw とか思って入っちゃうわるい子。工事関係者に怒られるのが一番こわいけど、音は聞こえてなかったし土日は大体休みだ、きっと問題ない(キリッ
ものの5分も経たずに崩落地らしき箇所に到着。ああこれは通れないね。車は。
あとは快適な新道を独り占め。
高い橋を渡ってさっきの通行禁止場所に戻ってきた。何食わぬ顔で戻る。
思ったより時間に余裕があったので列車が来るまで温泉につかったりしてた。満足。で、駅はどこかと思ったら
案内されたのがこっち。えっ?
なんかトンネルの中にホームがあるんですけど!そういう駅の存在は知ってたけど使うつもりだった駅がこれとは。
野岩鉄道、できたのが国鉄末期なのだが、国鉄末期の路線はローカル線でもトンネルを多用している。トンネルのコストが安くなったのでローカル線でも長大トンネルの方が結果的に安く付くと考えられていたためらしい。というのでこのトンネルも、場所がえらいローカル線な割にかなり長い。
あっこれさっきのトラス橋じゃん。というのであのトラス橋、両端がトンネルなのだ。新幹線だとあるあるだけどこれ1ローカル線やで。
本来の予定だとこのまま会津若松まで行って宿に直行する予定だったけど、まだまだ時間があるので寄り道。快速AIZUマウントエクスプレスに乗って行き先は…
大川ダム公園駅。目的地も言わずもがなという感じですね。はい大川ダムです。
ちなみにこの駅、日本でも有数なレベルで利用者の少ない駅で、なんか1日当たり乗降客数0人とか書いてあって意味不明(Wikipedia調べ)。もちろん列車でも降りたのはぼくだけ。どうりで駅員(というより委託駅っぽかったので委託先のおばさん?)に「大川ダム公園駅まで!」って言っても「???」みたいな顔されるわけです。湯西川温泉駅から大川ダム公園行く奴の目的なんてどう考えても1つしかないでしょうに…。
建物があるのが奇跡なぐらい何にもない駅。というかここ国鉄時代は認可されてないのに客扱いしてて時刻表に乗ってないヤミ駅(Wikipedia調べ)とか書いてあって、意味不明過ぎてわらった。なお集落はあるので、秘境駅とは言い辛いかも。他の秘境駅とかに比べると普通に来やすい方だと思う。
ちなみにこの辺大川ダム完成に伴って移転した新線になってて、旧線がトンネル込みでまだ残っていることを後で知った。知ってたら絶対予定に組み込んでたわ…畜生…。
目の前で隣の駅を紹介されてしまう大川ダム公園駅あんまりにもあんまりだ。左行けば200mで駅ですよ!
この辺り、幹線ルートから外れているのでイマイチ整備されてない感じがただよってる。実はこの辺りまだ全然マシな方だったんだけど。
グエエ、こんな山奥でくまに会ったらやばい…。ダム巡りにも熊除け鈴必須か…?
ダムが見えてきたぞ!
こんなにでかい管理棟はじめて見たぞ、と思ったらここ事務所らしい。なんでこんなクソ田舎に…(とはいえ会津市街地から車で1時間弱掛かるぐらいの距離なので通勤できんくはなさそう
大川ダム、ダム自体高くないので(横幅は大きめなんだけど)見応えはイマイチなんだけど、こちらのダム下流側は見応え抜群だった。すごい急流だし水量が半端ないんですよ。上流で大雨降ってるとかいう話以前に、おそらく常時水量が多い。下流に水の勢いを減らすためか、明らかに他のダムより手が掛かってそうな構造物が沢山あったので。(ただこのダム撮影条件はかなり悪くて写真は残ってない。立ち入り禁止区域多い…
水門も馬鹿でかい。
水門を真上から。すごい音がしてて壮観でした。
ダム体で一番良い写真がこれだった…
先の写真から分かるように明らかに日が落ちはじめているので急いで次の目的地へ。実は近くにIngressのmissionがあるのを知っていたので、駅に戻らずそっちに行こうかと思ったんだが…
ダムで水量減ってこれかよ。阿賀川です。
下流広場!?そんなのあるの!?写真びみょうだったし行きたい!
無理でした。(いや立ち入り禁止とかコッソリ入るものだけど流石に時間がね…
信号を見てすわ国道かと安心するぼく。
実はこれトンネル内ですれ違いできないので信号使って時間区切って通行してる奴だと知って絶望するぼく。でも初めて見た。こんなところで見るとは。
日も落ちようという時間に街灯も全くない道を急ぐぼく。車は行程で2〜3台見たぐらい
写真じゃ伝わりづらいけどとにかく流れがすごいはやい上に流れ自体多い。
つらら注意とかいう看板はじめて見た。冬に来ない方が良さそう。歩行者用トンネルあるけど通った人ぼく以外いるんですかね
日が落ちるやばい。道もなんか文明圏に行ける気がしないやばい。
国道だ!国道が見えてきたぞ!
という辺りで日が暮れてしまったので殆ど写真残ってないけど、行きたかったのは芦牧温泉です。Ingressのにおいがしたんだ…!
芦ノ牧温泉で残ってた写真は結局これだけだった…ヤングの間でも大人気!
芦ノ牧温泉一通りまわってIngressを堪能したあとは、一人しか乗ってない最終バスで直接会津若松に行きましたとさ。当初予定だと芦ノ牧温泉駅まで歩くつもりだったんだけどあと5kmも歩くのしんどかったんだよね…
会津若松駅前で晩御飯。カレーヤキソバだったかな…不味くはないが組み合わせておいしくなる組み合わせではなかった。
8/28 会津Ingress
この日は18きっぷを用意していて、まずは会津の連作missionを消化して、時間に余裕があったら郡山の連作missionやって、東北本線で東京まで帰る予定でいた。
ホテルの朝食。
なんというか雑な観光ポスターを見つけてしまった。ぐちゃぐちゃ書くよりセンス良いし好きだけど。
若松城でトマト見つけたので思わずがぶり。それにしてもずっと城のあたりでIngressしてたのに城の写真が残ってない。
PokemonGOが丁度出た頃だったのだが、おばちゃんに「この辺ポケモンいっぱいでるからポケモン捕まえながら休憩していって!」って言われて休憩したり。(Ingressと同時並行でやってた。バッテリーの減りが尋常じゃなかった
お昼はラーメン。なお近くに喜多方市があって、名物喜多方ラーメンとかあったりするが特に関係はない。
というか写真を見ると御飯しか食べてない錯覚に陥るがむしろIngressとPokemonGOしかしてないです。
この後はとりあえず郡山に行こうと列車に乗ったんだけど、景色見る余裕もなく、昨日の疲れがどっと出て、気付いたら黒磯駅まで来てた(鉄オタなので、どんなに疲れていても列車の乗り換えはできる
黒磯駅まで来れば割と本数も多いし、大分寝て体力も回復したので、一旦降りて那珂川湖畔公園でIngressしてました。
この日は本当に列車乗ってた記憶しかない…。所要時間自体は多分野岩鉄道経由の方が掛かる筈なんだけどな…この距離は今後できるだけ新幹線使おうと思いましたね…。
このあとは大宮で晩御飯食べて帰宅。
AndroidカメラDMC-CM10
はじめに
今年お世話になった カメラ レンズ 撮影テクニック #KtsKmr2016 Advent Calendar 2016 - Adventar の4日目記事です。タイトル長い。
今年中頃に買ったLumix DMC-CM10が大変便利だったのでその話をします。
DMC-CM10とは
Panasonicが出したAndroid搭載カメラ、又はコンデジ並のカメラを搭載したAndroidというのがしっくりくる代物です。SIMも刺せます。撮影してその場でTwitterなりGoogle Photoなりにアップロードできて便利なやつです。撮影品質もコンデジレベルが出せる。
撮影スタイルの話
とはいえ割とマニアックな製品で安くもないので、なんでこんなもんが便利なのかという話をするには自分の撮影スタイルの話が必要かと思います。
結論から言うと撮影後、TwitterにすぐUploadできるコンデジ、という観点で白羽の矢が立ったモデルです。ぼくにとって写真はTwitterに上げるものなのでとても重要です。死蔵してる写真に価値は無いです。というので、これを早くするために色々スタイル試してます。
SONYのDSC-QX10
まず試したのがこれ。構図確認する液晶画面が無い代わりをスマホにやらせる斬新なカメラです。当然撮影結果もそのままスマホに送れます。
で、撮影後TwitterにUploadするのはまあまあの速度でできます。ただし単体では構図の確認ができないのでスマホとリンクする必要があり、これにえらい時間が掛かります。結果的に撮影するまでに死ぬほど時間が掛かって実用的なカメラとは言い難いです。Twitterに関係無く、撮りたいときにすぐ撮れないカメラは何十万のレンズが付いてようがゴミです。これは割と重要な知見でした。
ただ小さくて軽いし安いのはいいですね。
CASIO EX-ZR1600
無線LANの他にBluetooth付きのコンデジで、Bluetoothでスマホの無線LAN立ち上げて写真送信してくれる機能が付いてる。これを見た当時は便利だと思ったんだけど、無線LAN繋いでる間、スマホ側がインターネットできない制限がキツいのと(Twitterに上げたいのにインターネット繋げないとか大爆笑)、転送がはじまるまで色々弄らないといけないし遅いとかあって、撮った後が面倒くさいカメラでした。
この辺りから根本的にカメラメーカーのソフトウェアは信用できないな、ってなってきます。
TransferJet
無線LANで通信するのが根本的に駄目な気がしてきたので、TransferJetという接触して画像を転送する方法を試してみました。対応した機器同士触ればすぐに転送をはじめてくれるので、結果的には割と満足の行く速度で、これなら最低ライン満たせてるかな、という結論になって色々なところにコンデジ連れ回しました。
ただスマホ側がTransferJetに対応するにはmicroUSBのトングルを付ける必要があって面倒くさく、刺しっぱなしはバッテリーを枯渇させ、充電できなくなるフタになるとあってかなり面倒くさい。スマホ側がTransferJetに最初から対応しないとつらそう。あとまだUSB TypeCに対応したトングルが無いですね。
とまぁ色々試してだめだった歴史があり、最終的に撮ったその場でアップロードできるDMC-CM10に行き着くのは必然でしょう。DMC-CM10は完全にスマホのノリでTwitterに書いてそのまま投稿できるという訳です。
DMC-CM10の問題点
買うとき失念しててウッカリしてたんですが割と致命的な問題が1つ。ズームがショボいです。光学2倍はちょっと誤算でした。個人的にはデジタルでもいいからもうちょっと欲しかった。
解決策その1(Motorola)
と悩んでたら最近別の解決策を見つけました。これです
Moto Mods Landing Page | Motorola
MotorolaのMoto Modsです。スマホにモジュールを拡張できる規格なのですが…なんか10倍の望遠ズームレンズ取り付けるモジュールあるじゃん!これ最強くさくない!?というのでこれ欲しい。
ただ欠点は高いのと、カメラの素の性能はスマホに依存する点でイマイチ良くないかもしれない。これで良いなら2000円ぐらいで売ってるスマホ用望遠レンズで良くない…?みたいな気持ちになる。あとセットだと高い。
解決策その2(ZenFone Zoom)
こちらは光学3倍ズーム+デジタル4倍。デジタルで水増しできるのは個人的にそこそこ重要。あとスマホスペックも大体こっちが上。特にDMC-CM10はSIM刺せるけど対応周波数が駄目過ぎるところがあり、そこが改善されている。あと薄い。欠点はカメラスペックがDMC-CM10ほどじゃない気がする、ぐらい。DMC-CM10がAndroid搭載カメラなのに対し、こちらはカメラモジュールがすごいスマホって感じ。それにしてもスマホにズームで負けるって何だ。
作例
風景写真ばかりだけどこちらの松本旅行記をどうぞ
松本旅行記
はじめに
この記事は 今年行った場所 Advent Calendar 2016 - Adventar 3日目の記事です。10/15-16にかけて、松本近辺を旅行した話を書きます。
目的
唐突に松本に行きたくなった理由がいくつかあって、
- 元々Ingressのmissionが密集してることが分かっていた
- 廃道サイト巡りしてたら手頃な廃道(廃橋なんだけど)があった
- ダムが一杯あった
の3つで、気付いたらあずさの特急券を手にしていた。
JR東のえきねっとで切符を安く入手するのは若干早く予約する必要があって先に特急券を取ったのだが、後から宿を取ろうとしたら松本市内全滅で、かなり遠い聖高原の宿しか安いのは取れなかった。
松本市内
1日目、スーパーあずさで振り子車両の傾きを堪能しながら松本駅に降り立ち、真っ先にIngressを起動してひたすら連作missionをやってた。
昼御飯はパスタ
おやつもでた。うまうま。
途中で当然松本城にも寄る。城は数多あれど、天守閣と石垣と堀の配置の写真写りが良い。
旧開智学校。明治の初期に建てられた最初期の小学校らしい。
ちなみにこの辺りで幹線道路歩いていたら、親戚とバッタリでくわして、御互い大変に驚いていた。そら旅行先の道端で名前呼ばれたらビックリするわい。
宿で晩御飯を食べる都合上早めに松本市内観光Ingressは切り上げて、市内から列車で30分の聖高原駅へ。ここから宿が用意した車で15分山に行くと本日の宿到着。晩御飯。
宿泊費考えると破格。
次の日の朝撮った聖高原駅。単線で本数少なくて苦しい。(1時間に1本特急しなの通るしね)
朝9時ぐらいには上高地の入口、新島々駅に到着した。そこからバスで上高地…まで行かず奈川渡ダムで降りた。2日目はここから見たいところを回って新島々駅まで戻る旅だ。
往復で元が取れる上高地線(上高地までは行かない)フリー乗車券。上高地行きのバスを奈川渡ダムで降りたが、後ろから「こんな所で降りる人いるわよ(ヒソヒソ」みたいな感じだった。ぼくもそう思う。
奈川渡ダムバス停というぐらいなので、いきなり目の前にダム。今回見たダムの中では一番大きいダム。この辺り岩盤が強固らしく、全部アーチ式のダムだった。
ダム湖の梓湖。
これ非常洪水吐き。地下にトンネルがあってそこから水を吐く仕様らしい。
ダムを離れるとすぐに分岐付きトンネルがある。なんでそんな設計にしたのか分からないような頭おかしいトンネルは大体ダム近くにある。これ豆な。
下流の次のダムへ。
道中で気になるもの発見。これ右のトンネルできる前は山麓を迂回する旧道があって、その跡っぽいですね。
行ってみる。
所々崩れている。そんなに経ってるんですかね…?
途中から完全に森に帰ってる感じですね…
道路の法面とガードレールの跡発見。間違いなく旧道ですね。
通り抜け成功。
谷が深いのと、ダムを越えないといけないので、道路はとても高い位置を走っている。実はこのことが廃橋とも関係してくるけど。ヒイこわい。
カーブもこんなん。この道を観光バスがガンガン走ってく。こわい。
道路に付帯して、山体崩落を防ぐために治山工事をしたり、路面の洗い越しを防ぐために水路を設けたりしないといけないので、山岳道路は大変なんだろうなぁとかしみじみ。
次のダムが見えてきたけど。
ここいらで昼飯。きのこ天蕎麦だったかな。おいしかった。
景色もいいし。
次のダムは水殿ダム。
アーチ式ダムだと良くある、ダム体から独立した非常洪水吐き。矢木沢ダムでも見た。
非常洪水吐きゲート。
橋が見えるな…
ダムの対岸にダム巡視路が。入るしかなくない?(文字?読めないデスネー
なんか登山でも使われてるっぽい?トンネル内。心のこもった手掘り
反対側はこんなん。
この先も道は続いてたけどこわいし反対方向なのでやめました。
水力発電所の鉄塔強そう。
ちょっとあやしいけどGoogleに書かれてる道だし大丈夫!
どっちだ…?(正解は左
GoogleMapに載ってる道だし大丈夫…?なわけねえ…
地図に載ってない分岐が あらわれた!
そこそこ立派に見えるが最近は人以外通ってなさそうな雰囲気だった。多分さっきのトンネルのダム巡視路の続きですね…なんでこっちだけGoogleMapにのってるんだ。
沢を撮影したつもりだったが今見ると橋あるね…旧ダム巡視路か?旧登山道?
さきほどダムから見えた橋。GoogleMapに載ってる!
橋自体は相当に頑丈そうなんだけど、下に入ってる鉄骨が3本しかなくて床板が抜けたら落ちる。しかも所々実際抜けてる。ただ比較的新しい補修跡はあったのでメンテはされてそうだが…
渡り切った。渡った後に通行止めと気づく。そういうのやめてほしい。
橋を渡ればすぐに文明に戻れた!やった!
少し歩くと最後(最初?)のダムが見えてきた。
稲核ダム。こちらの非常用洪水吐きは上にならんでる。非常用洪水吐きの設計がどのようにして決まるのがイマイチ分からん…。
で、このダムの目の前に廃橋がある。今日の最終目的地。
さっき写真を撮った場所になる新しい橋はこんなん
新旧どーん。下の橋、割とすぐに廃止されたので古い割に今でもガッシリしてて普通に渡れる(渡った)んだけど、廃止された理由が、あの高さだとダムを越えられないかららしいんですよね。
橋を渡って旧道を進んでいくとこんな感じにダムが終点になってる。ちょっと高さ足りないね。
ダムと廃橋を後にすると、あとはさきの新島々駅に戻るだけなんだが、この辺りは崖崩れが激しく、実際台風の洪水で観光バスが流されたこともあるらしい。というのでこういうロックシェッドが沢山ある(上高地への重要な観光ルートでもあるので)
帰るだけと油断していたら堰を見つけてしまった。事前調査にはなかったぞ!
用水の取水堰みたいですね。
このサイズだと大体ちゃんと魚道が整備されてる。どうせさっきのダムまでしか行けない気もするが。
全景はこんなん。
ちなみに上高地線だが、昔は新島々から先にもう1駅路線が伸びていたのだが、先の台風で埋もれて短縮された経緯がある。ので、廃線跡を探してみたのだがイマイチ分からなかった。鉄オタだけどレール残ってないとイマイチモチベが。
あるとしたらこの先なのだが…
松本駅に戻ったら偶然次期あずさ用車両になる予定のE353系を見つけてしまった。まだ先行試作車なので1編成しか無い筈。
これ踏切立体化工事の名残りなのでは、って思ってるんだけどどうだろう。
チュウニズムの長野解禁も済ませておく。
自分向けのお土産松本城…の萌えキャラ
なんか勧められたのであずさ内で食べたスゴイカタイアイス。アイスの中にもちが入ってておいしかったです。
TrainStampRallyの技術的な話
なにそれ
鉄道に乗って目的地を巡り、スタンプを集めるゲーム。時間・距離・金額でランキングされる仕組みや、missionを作成する機能もある。
サーバサイド
Webサーバは純粋にJSONを返すだけで、レンダリングは主にJSとHTMLでやる、ありがちな構成。WebサーバはPlayframework + Scala + SkinnyORMで、DBはMariaDB。サーバ本体は家の自作サーバでArchLinux上で動いている。リバースProxyとしてnginxを採用。https化もここでやっている。これはLet's Encrypt使って1コマンドでhttps化できた。便利過ぎて感動している。
フロントエンド
VueJSを使ってレンダリングしている。JSはCoffeeScriptを変換、JSライブラリはCDNJS、HTMLはpugを変換、これらのコンパイル等の処理はgulpに任せている。CSSはBootstrapで、Materialデザインが気に入ったのでテーマにbootstrap-material-designを使っている。
データ作成
実はコードの半分以上がデータ投入部分である。日本全国の鉄道ダイヤを投入する必要があるのでかなり省力化できるように拘った。(表には出てこないけど
で色々試行錯誤した結果、「Excel・表計算ソフト最強」という結論になり、データの量が多いところはTSVでロードできるinput elementを付けた物が多い。TSVなのは、Google SpreadsheetをコピペするとTSVになるので。Excel中心にやるならCSVをuploadする仕組みが良い。Google SpreadsheetはAPIを使って中身を参照できるが、認証まわりが面倒くさくてやめた。
時間的にも半分ぐらいデータ作成に費やしているし、コードも併せれば全体の7割がデータ作成と言っても過言ではなかった。ゲーム制作の1つの側面かもしれない。
青い森鉄道の対キロ運賃表
3 | 190 |
6 | 250 |
10 | 260 |
15 | 330 |
20 | 450 |
25 | 570 |
30 | 680 |
35 | 800 |
40 | 920 |
45 | 1040 |
50 | 1150 |
60 | 1340 |
70 | 1560 |
80 | 1800 |
90 | 2050 |
100 | 2280 |
120 | 2660 |
140 | 3120 |
左がkm、右が円。3.1kmの場合は切り上げて4、4kmの運賃は3の次が6なので6kmの運賃になる。
理由とかモチベとかは
肥薩おれんじ鉄道の運賃表(対km) - ponkotuyのブログ
を参照。正確に22-23円/kmを目指しているらしくあんまり面白い点はない。
使用したデータは公式サイトの運賃表で必要そうなものだけピックアップした。距離の端数切り上げした値から算出する事自体は公式サイトから分かっているので切り上げ値を採用している。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Y_DxiMhUzTLMoE2tU1xUGszyrAr79ZmVPwFHgo-w5g8/edit?usp=sharing
肥薩おれんじ鉄道の運賃表(対km)
3 | 190 |
6 | 240 |
10 | 280 |
12 | 340 |
15 | 370 |
20 | 500 |
25 | 630 |
30 | 750 |
35 | 870 |
40 | 1000 |
45 | 1130 |
50 | 1250 |
55 | 1450 |
60 | 1480 |
65 | 1680 |
70 | 1710 |
80 | 1900 |
90 | 2100 |
100 | 2290 |
110 | 2470 |
120 | 2620 |
上記は肥薩おれんじ鉄道の運賃表であり、左はkmで、6なら3.1km-6.0kmのときの運賃をしめす。
情報源は公式PDF(http://www.hs-orange.com/railway/fare/document/unchinhyou.pdf)にある運賃の三角テーブルから距離と運賃の全リストを作り、ソートして区切っていったものである。
おもしろい点
55kmと65kmで不当に高い運賃を設定されている。特に55kmだけ26.36円/kmであり、前後の25円/kmや24.67円/kmに比べて著しく高い。
一番利用者の多いところだけ高く設定して全体として安く見せようとする手は容易に想像が付くが、実際利用者の多そうな八代・水俣・出水・川内の各駅間だと出水〜川内が51.3kmで55kmの運賃となる。ただ65kmは該当が見当たらないので別の理由かもしれない。
km当たり運賃に波があるということは分割切符という常套手段が考えられる。実際出水〜川内間も、例えば西方で区切ると870 + 500円で通常の1450円より80円安くなる。(もっと安い選択肢があるかもしれない)
なんでこんなの作ったの・公開したの
今作っているゲームで必要だったので作った。
何故公開したか?ぼくは鉄オタのアクティブな活動を尊敬している。Wikipediaを見れば明らかにそのエネルギーが分かる。
ところがである。いくらググっても対kmでの肥薩おれんじ鉄道の運賃表すら出てこないだなんて鉄オタとして恥ずかしくないだろうか。ぼくは恥ずかしい。ので公開してみた。
なお、人間の仕事なのでミスは付きものである。ミスとかあれば教えて欲しい。
元データ
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Y_DxiMhUzTLMoE2tU1xUGszyrAr79ZmVPwFHgo-w5g8/edit?usp=sharing